「ここだ。バカ者。
斐川っ!口の聞き方が
全くなってないじゃないか。
神島、本当にすまない。」
…二階から打ったのかっ!
この…ゴリラめ…!!
「天野さん、いいんっすよ。
俺ら、同僚なんで。
会社じゃ、上司にちゃんと
敬語使ってますし、
コイツなら心配いらないっすよ。」
怒りに震える俺の事など
お構い無く、神島が答える。
…全くその通りじゃないか。
貴様の横で、笑いを堪える余り
変顔になっている柏木こそ
大問題なんだよ!!
上司を愛称で呼ぶわ!
耳たぶは甘噛みするわっ!!!
セクハラの領域など
遥か彼方超越しているんだよ!
「柏木!貴様!日頃の恨み
ゲームではらしてやるからな!」
「おいっ!!斐川!!
いい加減にしろっ!」
我慢ならず発言した俺に
主将の叱責と、柏木の爆笑が
重なる。
ーーーなんだか…もう…
集合時間が来る前に
疲れはててしまった……



