「神島…早う手ぇ離せ。」

ムッとした表情で柏木は
神島をこつく。

…小さい男だと思うが
同感だ……

さっさとその手を離せ。

「…起きるまで…こうしてる。」

呟くように言った神島を…

珍しく自己主張したヤツを…

柏木と2人、マジマジと
見つめてしまった。

ーーー神島が…
宣戦布告をしたーーー

俺が…あの時…
彼女にキスした事を

コイツは…
なかった事にしたーーー

…そうだったな。

コイツは、昔から非凡な人間に、
考え及ばぬ努力量で
戦ってきたのだったな。

…受けてやる。

その宣戦布告ーーー