「ああ、あれは打ち合わせの
帰りだったんだよ。」
係長は楽しそうに笑う。
「あの時、啓太も一緒でね。
みんな、柏木くんとの1×1見て
すごく驚いてたんだよ。」
まるで、自分が誉められた様に
係長はクスクス照れ笑いをする。
口には出せないが…
ーーー可愛い……
自分の腕の中に
囲いこんでしまいたい。
今更ながら、係長の
タイトスカート姿は、
入社後初であることに
気づいてしまった。
スタイルがいいとは
思っていたが……
予想以上の脚線美に
昨日の女性独特の柔らかさを
思い出してしまい、気まずさから
視線をずらしてしまう。
そんな邪な気持ちを
抱いているなんて
夢にも思わないであろう上司は
「そーだ。今日、急だけど
プロジェクト会議が入ったの。
柏木くんにも言うけど、
同行や外出予定がなかったら
今後の参考の為に同席してね。」
当たり前に、業務連絡を
してきて。



