後で、本人には説明するけど…

神島君は、新人潰しの
標的にされたーーーー

この会社じゃ、まあまあ
ない話ではない。

目立つ功績のある学生時代を
過ごしたイケメン達は、
標的になるとは予測していたけど

こんなに早く
牙を向けられるなんてーーーー

「音村。手伝え。その案件
本当に存在するらしい。
資料を渡し間違えたと、
本人はいってるが。」

…どうだかな…っと、
お互い猜疑心を抱いている事が
合わさった瞳でわかる。

「神島くん。」

「はい。」

私は、彼を守る。

「フォローするから、自力で
やってみなさい。残業できる?」

「はい。お願いします。」

強い意志をもった
この青年の眼が頼もしい。

この資料は、彼の名前で
提出させようと決めた。