「いいから。任せなさい。」
RRRR…RRRR…
受話器から呼び出し音が
聞こえる。
『はい。開発部、佐藤…』
「おい。テルテル。
貴様の部下は、今夜もコンパか?」
言い終わる前に
タンカを切った私にーーー
『はっ?何いって…
そっち、直ぐいくから。』
受けて立つ所か
ガチャンと受話器から
音が聞こえて、間も無く
上のフロアから、人の走る
足音が響いてくる。
「ちょっ…アレ…
佐藤課長ですよね?!」
速ぇえっ…なんて
神島くんは驚いているけど…
アイツのオンナへの
お手付きの早さは更に上だ。
あれぞ、電光石火だ。
最近までは、テルテルが
一番手が早いと信じていたが・・・
その不動の順位が
本日付けで、1号と3号の
ワンツーフィニッシュで
更新された。
ーーーもちろん
……ワザワザ言わないが。



