【完】もう一度、音を愛す。








「これ椿さんの所の・・・?」


着替えながら話す。
いつあの二人が目を覚ますか
気が気じゃない。


「真緒奈にも協力してもらってるし、
 響子ピアニストにも、私の関係者数人も。」


「申し訳ないわね・・・。」


「まあ、いいからいいから!
 このままステージに突っ込むわよ。」


「了解!」


「ケホッ・・・!
 行かせはしませんよ!」


もう目が覚めちゃったのか。
麗華だけでも安全に逃がさないと。


「二人とも行かせなさい!」


「そういう訳にはいきません。
 ご主人の命令ですので。」


「無駄よ麗華。
 こういう人たちは主人に忠実で、
 命令は守り通すもの。

 大丈夫、あなただけでも行かせるわ。」