【完】もう一度、音を愛す。








「城田家とは昔から交流があって
 今も仲良くさせていただいてます。

 最近お嬢さんがスランプで
 ご両親がこう・・・
 何というか、彼女を責め立てて。

 しかも今回
 因縁のライバル愛音さんの再来。

 ぜひとも勝てと
 プレッシャーも酷いらしく。

 今度のコンクール
 出ないと言い出して、
 ピアノも止めたいと。」


「麗華が、そんなことを?」


「はい。
 お嬢様からお手紙も
 預かってまいりました。」



大人っぽいデザインの封筒に
可愛らしい文字で


宮坂愛音様


と宛名書きされてあった。



丁寧に開封して読み始める。