【完】もう一度、音を愛す。








「・・・バカ。」


「何で幸兄にバカっていわれなきゃ
 ならないんでしょうか。」


「・・・もういいや。
 早く寝とけ。」


「ちょ、ちょっと!」


すたすたと歩いて行っちゃった。


「・・・ずっと一緒にいてなんていえないよ。
 好きな人がいるんでしょ。

 だけど私も・・・」



幸兄が好きなの。


この言葉を言える日は
いつ来るんだろうか。


「っ・・・。」


振られたわけでもないのに
涙が滲む。