体育館が驚きに包まれた。 それもそのはず。 早坂幸人ではなく、 私が飛び出したのだから。 お偉いさんは 私の顔までは分からない。 幸兄の出てこない事を 払拭するにはこの方法しかない。 「本日急遽、 代役で弾かせていただきます。 宮坂愛音と申します。」 いっそう大きくなるどよめき。 カメラの眩いばかりのフラッシュ。