【完】もう一度、音を愛す。








「前から気になってたの。
 真緒奈の家、何の会社なの?」


私の両親ともつながりがあるとは
範囲は限られてくる。


音楽に一切関係ない業界とは
興味がなかった二人だから。

向こうが嫌になって疎遠になるんだけど。



「実は私の家、椿ファクトリーなんです。」


「あ、あの椿ファクトリー!?」


この上ない大手の会社じゃ・・・。
衣装とかも手掛けているけど
椿っていう高級ブランドの会社。


「君のご両親には、専属で衣装を
 使ってもらっていたんだ。」


「そうだったんですか・・・。」


「私はそこの跡取りなんです。
 被服部に入ったのは家の事もあるけど
 単に作ることが好きで。」


ものすごいお金持ち。