【完】もう一度、音を愛す。








「よろしくお願いしますね、愛音さん。」


「はい、よろしくお願いします!

 亮太さん、愛音で良いですよ?
 それになんで敬語・・・?」


「僕、愛音さんのご両親に
 憧れてピアノ始めて・・・。

 あなたの演奏も大好きだったんです。
 あなた達一家、僕の憧れだから。」


「両親も喜びます。
 けど私、年下なのに・・・。」


「僕の癖なので気にしないでください。」


年上なのに可愛いんですが。



「早速、練習始めましょうか!

 はいはい、幸人。
 怖い顔しないの!」


「・・・無理だ。」


「ごめんね幸兄。
 私のせいで。」


「愛音ちゃん、そんな奴は気にしないで。
 早く練習いってらっしゃい!」



そういわれてもきになります!

けど、今は私の演奏を上げることが大事だよね。


「じゃあ、また後で。
 幸兄、響子ねぇ。」