【完】もう一度、音を愛す。








「亮太君お待たせ!」


「すいません、マネージャーさん。
 お待たせしちゃったみたいで。」


「お世話になります・・・。」



幸兄、テンションがこの上なく低い。



「いえいえ、お気になさらず!
 二十分ほどで着きますので、
 お待ちくださいね。」


なんていい人なんでしょうか。

見るからに人の良い顔・・・。


「マネージャーさんは
 お名前なんて言うんですか?」


「後藤亮太といいます。」


「亮太さんって呼んでも大丈夫ですか?」


「め、滅相もない!」


「面白い方ですね。」