【完】もう一度、音を愛す。








「すっかり忘れてたよ。
 愛音が武道経験者で有段者。

 喧嘩っ早い所も。」


「それさえも記憶と一緒に
 忘れてたんだもんね。

 あの時は体が自然と動いて(笑)」


「まななん、無茶しすぎなんだよ。
 相手ナイフ持ってたんだろ?」


「望のいう通りだよ。」


「あ、あのー。
 そういえば愛音さん。

 ここはどこなんでしょうか?」


急にWのぞみも出てきて
真緒奈は訳が分からなくなったらしい。



「ここは私がお世話になってる家。
 早坂先生の実家だよ。」


「あ、なるほど・・・。」