【完】もう一度、音を愛す。








「叫ぶんじゃねえよ!」


変質者が真緒奈を襲っていた。


「そこの変質者!」


「ち、人が来やがった。」


だけど私が女で
獲物の制服を着ていたからだろう。


「お嬢ちゃんも僕の餌食になりたいかい?」


そういって真緒奈を置いて
私に近づいてくる。


キモイ!



「真緒奈、この近くで先生たちが
 見回りしてるはずだから!

 どうにかして呼んできて!」


そういって私は
近くの公園に逃げた。


子供はいないし
遊具があるから時間稼ぎにはなる。


「わ、分かりました!」