【完】もう一度、音を愛す。








「聞くよ、響子。」


「私も。」


「・・・俺も。」



望ったら、まだ怒ってる。



「気にしないで、響子ねぇ。

 話してくれる?」



ベッドの上から
ペットボトルのふたを
望の顔面に投げてあげた。


見事ヒット!


いつまでも怒ってるからいけないんだ!

という視線を送って
響子ねぇに催促した。