【完】もう一度、音を愛す。








目の前には血に浸った凶器。



「これで終わる・・・。

 音色は完全に僕の物・・・。」



狂気に侵されて私まで
狂いそうだった。



諦めに近い感情が
私の心を支配した。



「助けて・・・・。」



そういって私の時間は
途切れたのだった。