【完】もう一度、音を愛す。








私達は兄弟のように過ごした。


それぞれ家庭の事情もあったりして
家に泊まることも多かったし。


皆といると
とても毎日充実していたんだ。



響子さんと幸兄は同い年。

私とWのぞみが同い年。




「のんちゃん、のんくん、きょーちゃん。
 ケーキお母さんが出してくれたの。
 食べようよ!」


『食べる、食べるー!』


「え、僕の分は・・・?」


「ゆーくんのはないよう?」


「えー( ;∀;)」


「嘘だよ。
 今食べようとはしてたけど。」


「待って待ってー!」



そんな笑い声の絶えない毎日が
大好きで、

普通でいられる仲間が
大好きだった。