【完】もう一度、音を愛す。








「小さいころ私は
 ある夫婦に出会いました。

 小さい頃の私はピアノが大嫌いだった。
 両親に無理やり習わされていたんです。

 その夫婦は有名な音楽家で
 初めて二人の演奏会に行ったとき
 私は幼心に
 ピアノの音色の真の美しさを
 知ることが出来たように思います。

 奥さんの方がピアニストで
 旦那さんは作曲家であり、
 またピアニスト。

 奥さんは家で
 近所の子数名にピアノを教えていた。

 私もそこに通うようになりました。」