私たちは、友心に顔を会わせぬままその場から立ち去った。 そのまま玄関から出ようとすると、お医者様が近づいてきた。 「あの、時間……ありますか?」と聞かれた。 あたしたちは、「あ、はい…」そう言いながら案内された小さな部屋で座っていた。