いつもと同じ朝がやってきた。


いや、これからいつも当たり前の日常が変わるのか。


ショコラに朝飯をやり寝癖をとかし、高校の制服を着る。


そして普通に靴をはき、ドアを開けて学校へと向かった。


「このくらいの時間だったら誰も来てないだろう。」


前もいなかったしな‥。


あの小さな紙をポケットから取り出しそしてまたポケットにいれた。


早く学校へ行くと周りの景色もずしぶん変わって見える。


学生の大群でいっばいになる道路は誰もいない。


オレンジ色の朝日がオレの体をリフレッシュしてくれた。


ガラッ


「やっぱり誰もいないな。」


今日はドアが開いていてよかった。


そういえばあの夜、なぜ鍵がかかっていなかったんだ??


まさか、オレが教室に入る前に誰か来ていたのか?


そうだとしたら、理解できる点がいくつかある。


「あ!修也くんおはよう!!」


「え!?三浦さん?」


振り向くと誰もいない。


まるでアイツが今日もいるかのように声が聞こえた。


「それほど‥アイツのことが‥‥?」


自分の席に座りうなだれるようにして机にうつ伏せになる。


ガラガラ


「うおー!?なんだお前か~。」


「オレで悪かったな‥、今日翔早いなー。」


いつものように笑顔で話しかけてくる伊藤翔。


友だち‥?


なのかわからないがよく話しているし、多分そういうレベルなのだろう。