ニャー。


「おい、ショコラ暴れるなよ。」


ショコラは暴れて、いろいろな所を散らかす。


珍しいな‥。


「こら!ダメだろ!」


そう言うと、ショコラが暴れるのをやめてどこかへ行ってしまった。


片付けるのオレなのに‥。


オレの思い出の箱までも落として。


いったん食べることを中止して、ショコラが散らかした後を片付ける。


小さい赤色の箱にはオレの思い出のものが入っている。


他の人が見たらガラクタと言われそうなものまである。


「あ、トランプか‥。」


昔よく未来としたっけ‥。


未来とオレと‥‥‥。


あと一人いたような気がするが思い出せない。


オレ、この歳で認知症か?


誰もいない部屋で苦笑する。


トランプ‥。


ふふっ、いいゲームを思いついたぞ。


これなら楽しいゲームになりそうだ。


ネコバックに入れていた黒い携帯電話を取り出すと、メールを打ち込み始めた。