あ、バレバレか‥。
そう思ったとたんに恥ずかしくなってきた。
「あ、いいよ別に‥。兄貴からもらった財布なんだろ?大切にな。」
「うん!清川君が助けてくれるなんて意外だな~。」
意外‥?
「え?何で?」
「え?だって、いつもボーッとしていて皆との仲を壊したくない人だと思ってたから、まさかイジメられてる私を助けるなんて!」
半分あっている。
確かにゲームをする上では人の情報は大切でそれで、皆との仲は壊したくないと思っている。
「意外なのか?‥まぁ確かにボーッとすることが好きでいつもしてるけど。」
なぜか恥ずかしくなり、つい頭をポリポリとかく。
ふと三浦百子を見ると笑っていた。
「え?」
「あ、いや~。清川君っていい人なんだと思って!」
ふふっと音をたてて笑いだした。
いい人‥このオレが??
「残念ながら三浦さんが思ってるほどオレはいいヤツじゃないよ。もしかしたらあのゲームの主催者かも?」
なにオレ暴露してんだ!?
でも‥。
三浦百子は思っていたより明るい性格なんだな。
教室で話した時は表情が暗かったのに。
今日話さなければわからなかった。