最近お気に入りの水色のジャージを来て、近くのスーパーへと向かった。
そう言えば久しぶりだな、純粋に笑ったのは。
何日ぶりだっけ?
いや、何ヶ月ぶりなのか?
まぁ、これもショコラのおかげだし、今日だけスペシャルでもいいよな。
あの日と同じで少し軽い足取りでスーパーへ行く。
感情は違うが‥。
「いーから金出せよ!!」
「もうお金はないの…!」
木の近くで人が大声を出している。
あれは、カツアゲか?
生で初めてみたな‥。
近くの道路を行き来する車のライトが人々を照らす。
あれは‥、三浦百子?
前カツアゲをされているという噂は聞いたが、学校以外でもカツアゲされてるのか‥。
助けた方がいいのか?
だが後々面倒だし、ゲームを実行したときに邪魔になるだけか。
見なかったと自己暗示をかけ、また歩きだす。
「財布渡せばすむことじゃんか!!」
「いやだっ!!これはお兄ちゃんにもらった大切なものなの!!」
「そんなの知らないわよ!!」
そう言って女子たちが三浦百子を蹴る。
「あいつ‥兄貴がいるのか。」
一人の女子が携帯電話を持った手を振り上げている。
これからその女子がどうするか推測できる。
女子はその手を振り下ろして鈍い音が響いた。
「‥‥え?」