突然死への恐怖に襲われて数時間後。
四回目の終わりのチャイムがなり昼休みになった。
あっという間だったとオレは思う。
「あー、なんだか今日は疲れたわ~!まぁ?理由はわかってんだけどな~。」
翔が椅子をユラユラさせながら言う。
「‥だな、オレもだ。」
一日に三通ほどしかメールをしないオレにとって、何十通もメールを送ることがどれほど辛いか‥‥。
目がシボシボするし、本当に疲れる。
「なに?実は潔癖症ですか?って何で知ってんだよ!ハイと送るしかないだろ~。怖すぎだって~の。」
「そうだな…。」
翔が潔癖症なのは近くにいるとわかる。
制服のワイシャツもキチンとアイロン掛けされているし几帳面にしてはやり過ぎてる‥。
しかも自分で自称潔癖症だと言っていたくらいだしな。
やはりか‥。
「なぁ、死って怖いか?」
翔に突然言われた言葉に少し戸惑った。
「さぁな、でもオレは死を目の前にしたら‥いや、それでもオレは変わらないと思う。」
オレがそう言うと、予想していた言葉がかえってきたらしく、だろうな!と笑いだした。
変なヤツだな‥。
「じゃ、オレ飯食いにいくから。」
「おー、ってお前いつもどこで食べてんだ?」
「ちょっと‥‥、オレのお気に入りの場所だ。」
「んー、お気に入りか。」
翔は興味がなさそうに、レジ袋からジュースを取り出し、飲み始めた。
翔はオレのことを友だちと思っているのだろうか?
普段はいつも笑顔で面白くていいヤツだが、裏でこそこそ何かをしていると言う情報を聞いている。
それが何かはわからないが‥。



