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清川修也様。
アナタは本当のことをいいました!
つまりアナタは正直者。
このゲーム清川修也様の勝ちです。
おめでとうございます!
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「へ~、正直に書いたらこのゲームで勝ちってことかー、楽勝じゃん!」
少しの沈黙の後、翔が楽しそうに言う。
翔の顔がいつも通りの笑顔に戻っていた。
「そうみたいだな。」
オレがあまりにも冷静過ぎたのか、翔が不思議な顔でじっとオレを見る。
「おーい、何やっているんだ!席に着け!もう始まってるぞ。」
クラス担任が教卓の前に立つ。
先生の長い話に耳を傾けるほど、このクラスの生徒たちは心に余裕はなかった。
一人ひとり何かを考えている。
皆このゲームに少なくとも恐怖を感じているはずだ。
だが現実味がないのか、誰も担任の先生に一言も言わなかった。
さて‥、今日中にクラス全員に送るためにはどうするか。
授業中にでも送るとするか‥。
あいつらならいつも授業中に携帯電話を使ってるから、メールが届いてもわかるだろう。
そして一時間目から四時間目までの間にほとんどの生徒にメールを送った。
好きな食べ物は焼き芋である。
とか、
嫌いなヤツは○○である。
とか‥。
だれでも答えられるような簡単な質問を出した。
ごく一部の生徒以外には‥。



