ここは……、夢の中なのか…?


白い空間、どこかで見たことがあるような気がするな。


オレがあたりをキョロキョロと見渡していると背後から声が聞こえてきた。


「久しぶり。」


あぁ、この声が聞きたかった。


振り返ると、思っていた通り三浦百子が優しく微笑んで立っていた。


「久しぶりだな。やっとゲームが終わったよ。」


「そうだね、お疲れ様って言った方がいいのかな?」


暖かな空間がオレたちを優しく包み込む。


「なぁ、オレが好きだと言ったらどうする?」


「急に??そうだな~、私も好きって言うよ。」


そう言いながら、三浦百子は嬉しそうな顔をして笑った。


思わずオレも笑ってしまった。


「そうか…。まぁ、夢だからな。」


「そんなこと言わないでよ、たかが夢だとか想像の中の人物とかさ~。」


オレそこまで言ってねーぞ??


そう思ったがあえて言わなかった。


オレが言う前に話し続ける三浦百子。


「現実の私は少し違うかもしれないし、夢と同じかもしれない。もし生きてたら好きになってたかも‥なんてね!」


「笑えない冗談言うなよな‥。」


オレがふいっと三浦百子から目線を外した。


「ふふっ、ごめんね。そうだ!ゲームが終わったけど、これからどうするの?」


「さーな、またあの日のオレに逆戻りするかも。」


オレがそう言うと、三浦百子は少し悲しい顔をした。