「何?その顔。幼なじみにする顔じゃないぞ?」
佐東未来は少し不満そうな顔をしてオレを見つめる。
佐東未来が言うくらいだ、きっと憎悪、怒り、悲しみなどが混ざった醜い顔でもしているのだろう。
通りで川辺あかりがチラチラとオレの方向を見ていたわけだ。
もう今のオレは幼なじみの佐東未来を見る目つきをしていない。
この悲惨なゲームを裏で操り、人間を殺した主催者の佐東未来を見る目つきになった。
だってそうだろう?
たくさんの人間を殺したヤツが目の前にいるっていうのに爽やかな笑顔なんか出来るはずがない。
川辺あかりもそうだ。
姉を殺した犯人が目の前にいるっていうのに穏やかなはずがない。
オレは川辺あかりをチラッと見てみると、やはり怒りで眉間にシワを寄せて小刻みに震えていた。
「あれ?聞こえなかった??ってそんな訳ないか~。」
「なぜ、伊藤翔にゲームの誘いをした。」
佐東未来の言葉を受け流し、オレから質問をした。
オレの質問がよほど可笑しかったのか、ははっと笑いながら佐東未来はお腹を抱えた。



