「何で知ってるんだよ、修也。」
「え?どういうことよ!!」
そうだった、伊藤翔はともかく川辺あかりには夢の話をしてなかった。
バカじゃないのと言われるのがオチだろうと思って。
まぁ、伊藤翔にも詳しくは言ってないんだけどな。
「翔。オレが言った夢の話を覚えてるか?」
そう言うと伊藤翔はこくりと頷く。
だが川辺あかりはイライラとした様子で詳しく話せと動作で表現していた。
「川辺にもわかるように話すから…。」
そして川辺あかりのために、この前翔に話したのと同じ内容で話した。
話し終えると案の定、川辺あかりも驚いていた。
「だから知ってるような口振りだったのね。」
「まぁな。ここまでは翔にも話した。だが、それにはもう少し付け加えがあってだな。」
「付け加え…??」
ここからは翔にも言ってない内容だ。
二人の驚く顔が目に見える。



