「天原神さん。」


服装も男っぽかったために男性かと思ってしまった。


オレが言うと向こうも気がついたらしく、さっきまでとは違う表情になった。


「もしかして、清川修也君ッスか?何……。」


二人の死体の存在に気がつき、息をのんでいた。


「いったい何があったんッスか!?」


驚きながらオレたちを向く。


「詳しく説明する暇ありませんが、ゲームが再び始まって二人はその被害者です。今主催者がわかって行くところでした。」


「とにかく君たちは無事で良かったッス。この二人は警察がどうにかするから清川修也君たちは早く主催者?の所へ。」


なんて心強い人なんだと率直に思った。


オレに協力してくれて本当に助かる。


「ありがとうございます。写真のあいつはどうでしたか?」


「あぁ、あの人ッスか。今さっきまで尾行していたんスけど、途中で逃げられて…。」


ということは、あいつはこの近くにいたのか?


「最後のお願いなんですけど、オレたちの教室に主催者を呼ぶので何かあったときは助けて下さい。」


「わかったッス。無理しないように気をつけて下さいッスよ!!」


深く理由を聞かずに承諾してくれた。


「わかっています。ありがとうございました!!」


深く礼をしてオレたちはその場を後にした。