「え?どうしたの!?」
戸惑う川辺あかりを見て見ぬふりをして、ベランダから下を見た。
よし、多分大丈夫だ!
「川辺、ここから飛び降りろ。」
「はぁ!?あんた、気が狂ったの!?ここから飛び降りたら確実にケガするでしょ!!」
その通りだ、だが…。
「よく見てみろよ、すぐ下に倉庫があるだろ。まずそこへ降りてから地面に降りろ。」
それなら、下手しても捻挫だけですむはずだ。
それでも川辺あかりは戸惑っていた。
「川辺!急げ!」
「わかってるわよ!でも…。」
そんな会話をしているうちに、渡総馬は二階へついた。
叫び声がハッキリと聞こえてきた。
「お~い!二人ともどこへ行ったんだぁ~い?早く出て来てよ~。じゃないと、死んじゃうからさ~!!」
そう叫びながら、渡総馬は壁や物などいたるところを壊している。
いや、それはあくまで想像だが…。
「急がないと、どちらかが完璧に鬼になるぞ。」
そう言うと川辺あかりの肩がピクリと動いた。
「あー!もう!清川って本当にウザイ男よね!ムカついて気持ちが悪いくらい!」
川辺あかりはドンとオレの肩を強く叩きながら暴言を吐く。
イラつき過ぎてオレも暴言を言ってやろうかと思ったが男として我慢をした。
「あ、あぁ…。それは悪かったな。」
オレが嫌み混じりに言うと、川辺あかりは呆れた顔ではぁとため息をつく。



