人間ゲーム



ドーン!!


バリッ!


「え!?何の音!? 」


「くそっ、まじかよ…。」


今のはきっと、一階で渡総馬が…。


すぐに予想がつき、そして最悪な場合を考えた。


「本当、なんなのよ!!清川聞いてるの!?」


騒ぎだす川辺あかりが、あまりにもうるさいから口を手で塞いだ。


そしてもう片方の手を唇の前へもっていき、人差し指をたてた。


「静かにしろ。」


オレが小声でそう言うと、川辺あかりは思っていたより素直に静かになった。


「よし、この部屋にいてもつかまるのは時間の問題だ…。とにかくベランダへ逃げるぞ。」


川辺あかりが頷いて、オレの部屋からベランダへ出た。


まだ一階で物音が聞こえる。


時々何かを叫びながら。


「オレが母さんに怒られるだろ。少しは考えろよ。」


「ちょっと!今そんな状況じゃないでしょ!?これからどうするのよ。」 


そうだ、そんな事を考える状況じゃない。


これからどうすれば…。


物音がだんだんと近づいているのがわかる。


「やべぇ、あいつが階段上り始めた。」


「うそでしょ!?」


多分音からしてきっと階段にいるはずだ。


ここから飛び降りたらきっとケガするだろう…し…。


「あ!」


そうだ!あれを…!!