それからオレたちは夏休みの課題を少しやったり、雑談をしたりと、いつの間にか自分の家かのようにリラックスしていた。
「あはは、マジかー!そういえば、次のゲーム何をやるんだろうな。」
意外にも翔からゲームの話題が出て驚いたがそのことはスルーした。
「ゲームが続く前提かよ。さぁ、オレ的にはもうしたくはない。」
もう少し早かったらアイツらは死なずにすんだかもしれない。
もしかしたら、オレあんな夢なんか見なければこんな事にならなかったかもしれない。
そうするとオレは死神みたいなものか?
オレのせいで皆を巻き込んだ可能性だってある。
ふと目の前に焦点をあわせると、翔が少し呆れた顔をしながら、オレの目の前で手を振っていた。
「お?どうした?」
「お?どうした?じゃねーよー!意識はどこへいってたんだい?」
どうやらオレが一人で考えているうちに、翔は話し終えたようだ。
「すまない、ボーッとしてた。もう一度言ってくれないか?」
「はいはい了解~。そんな二度言うことでもないけどな。ゲームはやりたくないけど、きっと続くだろうなと思ってな。」
そう言っている翔の顔は相変わらずニヤニヤとしていて、ふざけているようにも見える。
だが、オレには翔が確信して言っているように見えた。
まぁ、気のせいだとは思うが……。



