「清川修也です。」


少し笑顔で言ったが、その男性はギロッとオレを睨みつけている。


周りの警察の人もジッとオレを見ている。


まるで反応をうかがっているようだ。


「大体のことは聞いた。確かに君を捜していたがなぜ知っていたんだ?」


それさっき警察の人に説明したんだけどな…。


「はい、友人からメールが届いて、それで自分を捜しているんだと知りました。」


そういうとフゥーとため息をついてオレの方を見る。


その瞬間、キツイタバコ臭がオレの鼻の中に入ってきた。


うわっ!なんか、もう帰りたい……。


オレから来たんだけど……。


オレも多分向こう側とは違うため息をついた頃
、男性が口を開いた。


「君自身がここへ来てくれたことには感謝するよ、君が殺したんだろ?」


は…?


直球に言われたけど、言葉の意味が理解できない。



殺した??


オレが……?


思わず驚きが隠せなかったがこれで何か言わなければ、オレは認めたことになってしまう。


早く何か言わねーと!


「急に驚くことを言うんですね。確かにオレはあの家へ行き、部屋へ入りました。ですが、殺してはいません。」