最初に開いたのは広人。
「いや、俺も見たけど、写真が私服だった。
それに、年齢と名前しか言ってなかったから俺たちの高校とは思わなかったんだ。」
「え?そうなのか…。」
そう言うと広人は無言で頷く。
てっきり高校の卒業アルバムのために撮った写真が使われているのかと思った。
だとしたらアイツは何であんなことを…??
ある人に対して疑問が生まれた。
「大丈夫なの?ムリしていることがあったら言ってね。」
「あぁ、大丈夫。ムリはしてないけど、言いたい事がある。信じてくれる?」
そう言うと皆はコクリと頷いた。
そしてオレは全てを話した。
夢で見たこと。
今命がけのゲームが行われていること。
それを皆はそれを真剣な顔で聞く。
時には驚いた表情を見せ、時にはオレに悲しい目を向けられた。
そしてオレが喋り終えると再び沈黙がリビングをおおう。
オレもフゥとため息をついて、ただ家族の表情を見つめていた。
すると母さんが優しい顔でオレを見つめて、喋り始めた。
「今なら転校は間に合うと言いたいけど、転校する気はないでしょ?なら今日はゆっくり休みなさい。」
そう言う母さんをオレは見ることが出来なかった。
オレは…。