人間ゲーム



目覚まし時計の音が段々大きく聞こえてきた。


「夢…?ははっ、だろうな…。」


そう言いながらポリポリと頭をかく。


夢でも見たくなかった。


三浦百子がオレに復讐を頼むなんて…。


きっと心のどこかで復讐がしたい、ゲームをしたいと思っている自分がいるんだろう。


だからあんな夢を見てしまったのか?


そういえば、夢なんて久しぶりに見たな…。


あの長い夢を見て以来だ。


最近夢と現実が曖昧過ぎてわからなくなってきている。


夢なら夢で楽しみたかった。


だが、それが今立場を変えて夢でおきたことが現実でおきている。


オレがあの夢を見た理由は何だ???


これからおこることを止めろと?


それとも同じように復讐を始めろと?


今のオレにはゲームをする自信がない。


そうなると残されたのは一つだけになる。


オレが止めなければならない。


これ以上犠牲者を増やさないためにも…。


長いため息をつきながらふと携帯電話を見ると
、メール受信の時に光る色で光っていることに気がついた。


寝過ぎたのか、それとも精神的なダメージなのか、ガンガンと痛む頭を手でさすりながらメールを確認する。