ここは…?
白い部屋の中一人の男性の後ろ姿が見える。
オレと同じ制服だ…。
「あの…。」
オレが少し謙虚ぎみに話しかけるとその男性は振り返った。
その瞬間オレは固まる。
「……え?……オレ???」
目の前にいたのは、まぎれもなくオレだった。
だが、表情は今のオレとは違い、とても憎悪で満ちていてオレを睨みつけている。
何でオレが…、もしかして鏡か?
そう思い、腕を動かしてみても向こうのオレは何も反応せずにただジッとオレを睨みつけている。
ゾクッ…。
オレに瓜二つなのに怖れを感じた。
「なぁ…。」
話したのはオレではなく向こう側のオレ。
まるでオレが話しているような感覚になる。
「あ、あぁ…何だ?」
「お前は何でゲームをしないんだ?」
向こう側のオレの目は冷たくオレを見ている。
なぜゲームをしないか…??



