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一人の生徒が自分にメールを送ってきたのでこれで終了いたします。
そのため、いまだメールが送られていない生徒は罰ゲームです。
名前を発表します。
山崎ララ様。
鳥沢海様。
以上二名。
残念です‥。
学校から近い方が死の世界に近い生徒となります。
他の皆様はおめでとうございます。
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最初のゲームで二人って‥‥。
淡々と書かれているメールの内容から感情が何一つ感じられなかった。
普通なら文章の一部に無意識でも感情を表すのに‥。
いや、もう表しているのか?
とても嘘くさいが。
学校から近い方が死の世界が近い生徒。
それは学校に近い生徒から罰ゲームをするということ。
つまり、二人の生徒がこれから‥‥。
それはダメだ!!
携帯電話で罰ゲームを受ける生徒に電話をするしかない。
急いで一番学校から近い鳥沢海に電話をかけた。
プルルル‥。
プルルル‥。
早く出てくれ!!
「‥‥あ?何のようだ?」
「おぉ!鳥沢!!大丈夫か!?」
鳥沢海は乱暴者の分類に入る生徒。
正直言って関わりたくはないが、死ぬとなると話は別だ。
鳥沢海は少しダルそうな口調で喋っているが、声が震えているような気もした。
「大丈夫かって?知らねぇよ。俺にだってよくわからない感情が心を支配してきて気持ち悪ぃんだよ。」
多分それは恐怖だ。
そう言いたかったがそんなことを言ってるヒマはない。
「そうか、今どこにいるんだ?」
鳥沢と話しながら急いでジャージに着替えてオレは家を飛び出した。



