あぁ‥‥‥。
オレでも聞こえるか聞こえないかぐらい
の声で唸り、携帯電話をベッドの上に置いた。
オレはゲームをする人間の気持ちはよくわかっているつもりだ。
ゲームをすることによって人間がどのような状況になってしまうのかも。
だが、今は全くわからない。
いったいメーケはなぜこのゲームをしたのか‥‥?
メールを送った後、ベッドから起き上がりイスに座った。
こうするといい考えが浮かぶかもしれない‥。
そう思って。
ボーッと天井をあおぎながら考える。
もしもこのチェーンメール以外に誰かにメールを送っていたら?
ふと頭に浮かんだ。
ぼやっと頭に浮かんだ言葉だったが、だんだんまるで深い霧でも晴れたかのようにオレの頭は冴え始めた。
ちょっと待てよ‥。
ルールでは最初の一人にメールを送ると書いていたが、何通送るか書いていなかった。
それが、もし脅しや何かを指示する内容のメールだったら?
ヤバいぞ!!!!
バッと立ち上がり、時計を見る。
十一時半すぎ‥。
ゲームの内容が書かれたメールが送られてきて五十分は過ぎている。
「どうすればいい!?オレは!?」
部屋の中で頭を抱えながら何度も行ったり来たりする。
そんな確信もないこと、アイツらが信用するはずもない。
きっと今でもただのゲームだろうと楽しんでいる生徒もいるはずだ。
クソッ!!
ピロロン♪
いつもと変わらない着信音だったがこんなにも恐怖を感じたことがあっただろうか‥。
そう思いながら恐る恐る携帯電話を手に取る。



