「こんなゲーム‥、皆助かるだろ。」
確かに夏休みだから人が集まりにくく、
誰にメールをしたかわかりにくいが‥。
だがそんなもの、オレのように確認すればわかることだ。
何か他に罠でもあるのか‥??
あはは、考えすぎか。
ピロロン♪
音のする方向を向くと、手に持っていた携帯電話が光っていた。
「誰だ?‥‥翔か‥‥。」
三分ほど前に翔にメールを送ったから、
きっとその返信だろう。
名前を確認してメールの内容を読む。
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送られてきたメールをそのまま送ったからな~!
【チェーンメールゲーム】
メールが届いて良かったですね!
おめでとうございます!!
さぁ、自分を含めて五人に送ってください。
それとあの秘密、自分は知ってますよ?
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お!やっときたか!!!
そのまま送られてこないのかと少し心配していた部分もあったが‥。
フゥとため息をつきながらメールを眺める。
あれ?
最後のあの秘密を自分は知っているって
なんだ??
脅しのつもりか??
もしかしたら誰か一人に向けて書いているのかもしれない。
もしそうだとしたら‥。
少しヤバくなるかもな‥‥。
とりあえずメールを送るか。
送られにくい生徒に送ったほうが全員が助かる確率が高くなる。
そう思いメーケの他に人とあまり話さない生徒たちにメールを送った。



