「おはよう!皆、勉強はしたか?今日は教科が多いから頑張れよ。」
先生の応援の言葉も全く耳に入ってこない。
まだ夢でおきたあの長い生活が頭にひっかかっている。
リアル過ぎるゲーム。
見たことのなかった生徒たち。
そしてあの紙切れ。
オレの想像力がスゴいという結論なら解決する問題なんだが‥。
「修也‥おい!修也!!」
「ん?」
我に返るとオレの横に未来がいた。
「どうしたんだ?さっきから普段よりボーッとして‥風邪か?」
どうやらもうホームルームは終わったらしい。
「いや、大丈夫だ!それよりいいのか?未来勉強全然してないんだろ?」
「あ~そうだった‥早く準備するぞ!」
未来が急いで教科書を開く。
やはり、復讐心があるのとないのではこんなに感じ方が違うのか‥。
今は学校生活が嫌いではない。
まぁ、好きでもないが、あの時より全然ましだ。
柄にもなく微笑みながら未来と勉強をする。
「どうした?‥ニヤニヤしてキモイ。」
「キモイ言うなよ‥。まぁ、何というか‥学校生活が楽しいなと。」
「ははっ、今頃かよ!」
そして自習時間終了を知らせるチャイムがなり、テストが始まった。