「どうした?」
「あぁ‥懐かしいなと思ってな、清川広人だろ?お前の弟ってのは~。」
「お前広人のこと知っているのか!?」
まさか翔が知っているとは思っても見なかった。
思わず、教卓から降りる。
「そんな話したことはないけどな、渡っちからイジメられてんのをいつものようにヘラヘラしながら助けただけー。」
助けた‥?
お前が!?
「そうだったのか‥、ありがとう。」
ははは、と笑い出しながら手を前に出した。
「別にたいしたことしてねーよー、そうだ、明日ある課題見せてくれ。」
は?
明日の課題???
「お前今それどころじゃないだろ?まぁ、オレも明日ここにいないだろうしな‥。」
まさかの言葉に苦笑しながら黒い猫のカバンを手に取る。



