自分でもわかるくらいの笑顔だ。
「ちょっと待て!!お、俺は!」
渡総馬は一歩ずつ下がりながら言う。
言い訳は聞く気にならない。
「さようなら‥渡総馬。」
そう一言呟くと周りが止める間もなくオレの制服に赤い血がついた。
「キャャャャャー!!」
「コイツいかれてやがる‥。」
生徒たちから軽蔑した目を向けられる。
何を言われても大丈夫‥。
これでもうひきかえれない。
「どうしましたか?早く探した方があなたがたのためだと思いますけど?」
オレがそう言うと生徒たちは我に返ったのか、探すことを再開した。
きっとこのゲームが終わったら少年院に入れられるだろう。
いや、何人も殺したかそれより重い罪の所へ行かされて‥。
もしかしたら死刑になるかもしれない。
それでもいい‥。
オレは目的をはたすことが出来た、だからもう人生に悔いはない。



