カバンの中から黒い携帯を取り出しゆっくりと立ち上がる。


それに全く気づいていないように周りで昨日あったことやこれからあることを話あっている。


今からあるゲームの話題を誰一人口にしていない。


現実逃避か??


そんなに楽しいことばかり考えたいか?


そしてゆっくりと歩き、教卓のもとへ向かう。


それに気づく生徒はまだいない。


まるで一つの道が出来ているかのようにオレの席から教室まで隙間がある。


そしてゆっくりと教卓にたどり着く。


バンッ


オレが教卓の机をおもいっきり叩きクラス内が静まり返る。


見えないところでヒリヒリする手を抑える。


案外痛いな‥。


フゥー‥。


死ぬのはキシかと思ってたがキシではないなー‥。


死ぬのは清川修也自身だ‥‥。


「‥はい!おはようございます!!昨日のメールはご覧になりましたか??」


今までのオレとのギャップと言葉にクラスの生徒たちがざわめき始める。


この光景が信じれないといった様子で、目をパチパチさせる生徒もいた。


それもそうか‥。


普段からニコニコと笑顔の翔とは違い、時々笑っていたオレが今はまるで笑顔が張り付いたかのようにずっと笑顔だからだ。