キーンコーンカーンコーン ガラッ!! 「セーフ……」 やべえ、階段飛ばしすぎた 汗とまんねえ…… タオルで汗をふきながら俺は席に向かった 「佑輔おはよ」 「はよ」 黒い短髪のちっこい男が俺に声をかける 影山汐(かげやましお) 犬みたいな性格で、いつも元気いっぱいで無邪気なやつ 「相変わらずギリギリだなっ」 「うっせー、早く席つけよ」 ニコニコ笑う汐は自分の席に戻った