帰り道。


「明日は理科な」


「うん」


「土日も勉強しなきゃ間に合わねぇよなぁ~…」


「そうだな」


「どうしようか…って、愛華??」


「なんだ?」


樹がバッと振り返った。


「なんで一緒に帰ってるのにそんな後ろにいるんだよ!」


あ、気付かれた??


って、気付くのが当たり前なほど私は樹より2メートルくらい離れて歩いていたんだけどさ。


「隣、来いよ」


樹が手招きをした。