となり

頭をなでられたことに私はびっくりして思わず手を払いのけた。


「…び、びびびっくりするじゃねぇか!」


私に突然手を払いのけられて一瞬顔が引きつった樹は、すぐにクスッと笑った。


「照れてる、照れてる~!顔真っ赤だぞ??」


「うるせぇよっ。てめぇが突然変なことするからだろうが!」


「まんざらでもなかったんだろ~??」


うるせぇっつの!!


こんなに私が取り乱したりするなんて、らしくない。


自分を取り戻さないと…。