となり

「いやぁ~、愛華が来るなんてびっくりしたよ」


「…私はあんたが来てることにびっくりしたけどな。つぅか、あんたがいつも私に『サボるな』って言うくせに、おかしくない??」


なんて言うと、樹は開き直ったように言った。


「俺が言ってたのは学校のことだ!授業の事じゃない!」


……同じじゃないのか、それ…。


「…でも、俺が授業サボるなんて滅多にねぇことだからな」


さっきとは違ってテンションが低くなってきた。


「ふぅん」


適当に相槌を打ったけど、私はやっぱり今日の樹はおかしいと感じた。