となり

「よっ!」


いつものように樹が私に声をかけて来た。


私はなんとなく、


「よ…」


と返してみた。


このころからホントは少しずつ変わってきてはいたんだ。


だけど今日は……。


「なあ、樹。あの子の事なんだけど…」


私とすれ違ったあと、樹の隣にいた樹の友達が私の事を話し始めた。