となり

「お、愛華じゃん!偶然だな~」


……南波樹……。


私は奴を見ると、反射的に目を細めた。


「ぎゃっ!なんでそんな睨むんだ?!」


「………」


はあ…。


なんか、昨日からよくこいつに会うな…。


「あれ~??誰この子」


「1年か~」


樹の周りの男子どもが私の事を樹に尋ねた。


「俺の知り合い!姫川愛華っていうんだ。かわいいだろ?!」


……なんだその馴れ馴れしい紹介…。