となり

「俺には何をどうしたら正解なのかなんてわからねぇ。次に進むことを、ちひろのことを考えると躊躇してしまう…」


いつも元気な樹なのに、声が少し震えていた。





「正解とかいつまでたってもわかる日なんて来ねぇ。


だから…自分の信じる道をいく」




そう言うと樹は私を放した。


そして自分のほうに私を向かせて、目をまっすぐ見つめて言った。